皆さん、大晦日に紅白歌合戦をご覧になられましたか?
近年、多くの K-POP グループが紅白歌合戦に参加しており、昨年は白組に TOMORROW X TOGETHER、JO1、紅組に TWICE、LE SSERAFIM、ILLIT、ME:I と6組も出場しており、話題になっているのを見かけました。
K-POP といっても、JO1 と ME:I は日本人だけで構成されたグループです。韓国の芸能事務所が、日本での活動を視野に結成させています。いわば、外資系企業の日本法人といったところでしょうか。
他のグループにも、日本人は多く在籍しています。TWICE は9人メンバーのうち3人が、LE SSERAFIM と ILLIT は5人のうち2人が日本人です。日本でのビジネスを念頭にしたものかもしれませんね。
K-POP 4世代
現在特に流行している K-POP グループは、第3、4世代と呼ばれている方たちです。
よく元祖アイドルと言われている H.O.T. という男性5人組グループがデビューしたのが1996年のこと。K-POP 第1世代と呼ばれているのは、この頃のアーティストたちです。
メンバーの中に外国人がいるというパターンは当時からあり、god のパク・ジュンヒョンさんや、神話のエンディさんなどが韓国系アメリカ人です。
当時は、1997年のアジア通貨危機の影響で韓国経済も大ダメージを受けていました。経済政策を重視した金大中が大統領選挙で当選。1998年に、今まで長く禁止していた日本文化の輸入を解禁し、日韓の文化交流が始まるようになりました。
K-POP の人気が爆発したのは第2世代でしょう。韓国人で知らない人はいないほどの人気を博し、海外進出を目指すようになります。2006年にデビューした BIGBANG や、翌年にデビューした少女時代は日本でも活躍しました。BIGBANG は2017年からメンバーが軍に入隊し、少女時代も同年に解散しました。
限韓令
ちょうど第2世代が苦戦するようになる直前の2016年、世界進出を目指していた韓国芸能界に不運が訪れていました。
韓国政府が在韓米軍と共にTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)の導入を決定したことで、中国が強く反発。韓国の音楽、映画、テレビ番組などの放送や公開が急に取り消されるようになりました。具体的な法令などが出されたわけではないのですが、中国政府による圧力がかかるようになったといわれています。韓国では「限韓令」と呼ばれています。以前、韓国が日本にしていたことを、中国からやり返された形ですね。
THAADとは、敵の弾道ミサイルを撃墜する目的で作られたミサイルです。日本では、PAC-3 やペトリオット(パトリオット)と呼ばれるシステムを導入しています。北朝鮮がロケットの発射を告知した際、沖縄県の自衛隊石垣駐屯地と与那国駐屯地に配備されました。THADD は PAC-3 よりも高度でミサイルを打ち落とすことができるものです。
設置されていたのは、慶尚北道(경상북도)の星州郡(성주군)という場所。中国や北朝鮮からミサイルが撃たれることを想定している割には遠くに位置しているようですが、それくらい高度で撃ち落とすためです。

韓国人は K-POP を聞かない?
第3世代で有名な TWICE は2015年にデビューしました。9人組のグループで、うち日本人が3人、台湾出身の1人が外国人メンバーとして活躍しています。この頃から、K-POP グループは Youtube などの SNS での PR が目立つようになり、世界中で人気になっていきました。
特筆すべきなのは、BTS でしょう。6曲がアメリカのビルボードチャートで1位を獲得するほどの人気を博しています。Youtube チャンネルでは、ミュージックビデオだけではなく、テレビ番組に勝るようなクオリティで、アーティストたちが登場するバラエティ番組を芸能事務所が制作。さまざまな言語の字幕をつけて世界中に向けて配信しています。
下の動画は、LE SSERAFIM のメンバーが殺人事件の犯人捜しをするという番組で、テレビ顔負けの立派なセットを組んで撮影しています。わざわざ従来のマスコミに頼ることなく、自分たちの強みを自分たちのやり方で発信できる時代が来ているように感じます。
現在、韓国国内でヒットチャートを賑わせているのは主に第4世代と呼ばれる世代です。紅白に出場した中では、TOMORROW X TOGETHER、LE SSERAFIM、ILLIT がそうです。主なファンは若い世代で、かつての K-POP のように、韓国人なら誰もが知っているというほどの知名度ではないようです。 一般的に K-POP というとアイドルグループを指していて、大人がアイドルの音楽をそこまで熱心に聴かないものなのだそうです。
とはいえ、日本や世界中で広く人気で、アメリカのビルボードチャートでも100位以内になんとか食い込むような状態が続いています。